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在宅医療について|たろうクリニック通信 Vol.1

 今回は、はじめての「ばあちゃん新聞Web版」連載ということで、私の専門である在宅医療についてお書きします。高齢者が増え通院が難しくなっている方が増えていることや、住み慣れた自宅や施設で最後まで過ごしたいと希望される方が多いことなどから、この15年で在宅医療の仕組みが整備され国の施策としても推進されてきました。在宅医療は、入院、外来に次ぐ第3の医療といわれるようになりましたが、特にこのコロナ禍において入院すると面会ができないことなどがあり、在宅医療を希望される方が増えているようです。

 通院が困難な方が対象となっていて、寝たきりの方だけでなく、認知症や精神疾患のため病院に行きたがらない方も在宅医療の対象となります。費用は受診する環境や疾患の重症度によって違いがありますが、1割負担の方で月に2千円から8千円程度です。在宅医療というと医師が往診に来てくれることをイメージされると思いますが、発熱など何かがあった時に臨時往診を行うだけでなく定期的に訪問して診察を行い日常の健康管理を行うことも在宅医療に含まれます。

 在宅医療を提供している医療機関の数は地域によって差があり、福岡市内は当院(https://taro-cl.com/)を含めて複数の医療機関が在宅医療を行っていますが、福岡市外だと在宅医療を行っているところがないという地域もあるかもしれません。このあたりの情報については、インターネットで検索をするか地域包括支援センターに聞いてみられることをお勧めします。また、ケアマネジャーさんが地域の医療機関の評判についてよくご存じであることも多いです。介護認定を受けられている方の場合、ケアマネジャーに相談してみられてもよいでしょう。

 通院が難しくなってきた方、通院の付き添いが難しくなったという方、ご家族が病院に行きたがらずに困っているという方は、在宅医療という選択肢をご検討されてはいかがでしょうか。


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内田直樹(うちだ なおき)
医療法人すずらん会 たろうクリニック理事長。精神科医、医学博士。認知症の専門医として在宅医療に携わる傍ら、福岡市を認知症フレンドリーなまちと
ばあちゃん新聞編集部

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